活動のフィールドを広げたその先に -地質調査とトレイルランニング-

新たな取り組みも改善しながら、少しずつレベルアップ

  

  

『地質調査×トレイルランニング』の取り組みについては、以前の記事でも書いてきました。

  

トレイルランニングとは、自然の中の山道などを駆け抜けるスポーツです。

  

そのスポーツと地質調査に、どんな接点があるのか?その辺りは、良ければ以前の記事をご覧ください↓↓

  

  

以前、1度取り組んだトレイルランニングコースのモニタリング調査ですが、今回は少し大会の規模も大きくなり、コースも違いました。

  

また、計測地点も3箇所となりましたので、事前の準備などにも色々と時間がかかりましたね。

  

そして、やはり前回よりも少しでも正確で、精度の高い3Dのデータを作成することも目標としていましたので、担当する若い技術者は、使用する道具や機材・撮影方法など何度も試行錯誤していました。

これは、何に使うのでしょうか?

限られた時間の中で、試行錯誤して作った秘密道具です。

  

簡単に言うと、大会の前後で同じ場所を3Dスキャンを行い、2つのデータをきれいに重ねるための目印となるものですね。

  

選手が走るコースから少しずらした位置に設置はしていますが、大会中は四角い木材は外しておき、測定の際に取り付ける形を取っています。

  

  

土壌硬度計による測定
LiDAR による3Dスキャン

測定の方法は以前と同じですが、少しずつ技術も向上し、改善できています。

  

今回も何とか大会前後のコースの変状を3Dデータ化したうえで、数値化することが出来ました。

  

スポーツと地質調査の繋がり。 我々の活動が自然環境に与える影響を認識し、そのままの状態を維持していく方法を考えていく。

  

そういった普段あまり意識しないような自然との共存を、改めて考える機会を作っていくことも必要なのかもしれませんね。

今回大事なのは、その取組みの先にあったお話・・・

  

  

調査の内容は以前も書いたので、簡単にまとめましたが、今回大事なのは、その先にあった『繋がり』のお話です。

  

私の会社は地質調査をメインに行う会社です。

   

一番多いのは、ボーリング調査です。構造物や建築物を造る際に、欠かすことの出来ない仕事です。

  

ボーリング調査風景

今回のような、モニタリング調査はこれまで取り組んだことはありませんでした。

  

やはりメインの調査の仕事とは少し離れますし、まだまだこれからの技術ですし、正直なところあまり仕事的に儲かるものではありまあせん。

  

なので会社全体の話でいうと、この取組みに対して否定的な意見があったことも間違いありません。まあ、新しいことを始める時というのは、そういうものですよね。

  

ただ、これからはこういった活動で会社や業界をアピールしていくことが重要だ、という技術部長の考えでやり続けてきたわけです。

  

しかし今回、この取組みが新たな繋がりを生んだのです!

  

大会から1ヵ月くらいたった時、会社に『未経験だけど、地質調査の仕事をやりたい』との応募の連絡があったのです。

  

会社で、半年ほど前から現場でボーリング調査を行う技術者の募集を行っていましたが、それまで1件の問い合わせすらありませんでした。

  

そしてその方から話を聞くと、前回のトレイルランニングの大会に参加しており、その中で、私の会社がモニタリング調査を行う会社として協力していることを知り、地質調査という仕事に興味を持ったとのことでした。

  

  

心の中はこんな感じ・・

  

  

これは、本当に嬉しかったですね。いや、本当に。。。(涙)

  

『出会わなければ、夢は始まらない』 と言い続けていたので、少し報われた気がしました。

  

通常の業務ももちろん大切です。しかし、同時にこれから先のことを考えて行動を起こしていくことも必要だと改めて実感しました。

  

これからが、まだまだやるべきことがたくさんありますが、1歩1歩着実に、そして新しいフィールドへの挑戦も忘れずに、日々前進していきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です