阿蘇で行われた『サイエンスカフェ』に家族で行ってきました!
5月10日は『地質の日』って知ってますか?
『5月10日』 1876年のこの日、アメリカの地質学者ベンジャミン・スミス・ライマンらによって、日本初の広域的な地質図である「日本蝦夷地質要略之図」が作成されたことと、1978年地質の調査を行う機関として内務省地理局地質課が設置されたことに伴い、2007年に制定されました。
熊本県地質調査業協会でも、毎年この地質の日に合わせてイベントを開催しておりましたが、ここ2年ほどは新型コロナウイルスの感染拡大により、なかなか開催できていませんでした。
そして、今年は熊本大学が毎年開催している『サイエンスカフェ』が地質の日のイベントとして5月に開催されました。
『サイエンスカフェ』とは、熊本大学が熊本県の南阿蘇村にある旧立野小学校を拠点に、ゆったりした雰囲気で気軽に阿蘇の自然や歴史について語りあい、これからの防災・減災に役立てて行こうという取組みです。
今回はその『サイエンスカフェ』に熊本県地質調査業協会も参加するということで、私も家族を連れて参加してきました。
使われなくなった小学校の校舎は、それだけでワクワク
今回は、熊本博物館や恐竜の島と言われる御所浦の『御所浦白亜紀資料館』や御船町の『御船町恐竜博物館』からの協力もあり、様々な展示や体験が用意されていました。
まず入口に恐竜の骨格標本の展示が!これだけでも子どもたちは大喜びです。
入口付近には、熊本県内の様々な石についての展示がありました。県内だけでも場所によって異なる様々な地質や岩石が存在することがわかりますね。やはり阿蘇山の火山活動によってできた地層は、熊本特有のものであると言えます。
熊本県地質調査業協会では、熊本地震で崩落してしまった旧阿蘇大橋付近で行ったボーリング調査のコアの展示がありました。
少しマニアックな展示ではありますが、すこしでも地質調査という仕事を知ってもらうためには、こういった身近な災害などとの関連付けをしていくことで一般の方にも伝わりやすくなるのではないかと思います。
建物というより校舎内に入ると各教室ごとに展示や体験コーナーが作られていました。
年季の入った校舎は、なんとも言えない雰囲気を醸しており、大人も入るだけでワクワクしてしまいます。
教室内には、化石の展示や・・・
化石の型どり体験ができるスペースも用意されていました。
スタッフの方が丁寧に教えてくださったので、子どもたちでも簡単に体験が出来ました。貝などの化石の型がきれいに取れるとみんな大喜びでしたよ。
3階では、熊本県特有の岩石などが実際に触れられるように展示されており、博物館の方々がその石の特徴やどのようにしてできたものなのかなど、丁寧に説明してくれました。
また、この学校の図書館に置かれていた本を自由に持ち帰りができるようにもなっていました。古い書籍や珍しい書籍がたくさんありかなり楽しかったです。私は、たい焼きが好きな息子のために、天然たい焼きの魚拓の本をもらって帰りました。笑
十分に楽しめるイベント・・・そこに足りないのは?
今回、この『サイエンスカフェ』というイベントに参加し、地質のことなどほとんど知らない子どもたちでも十分に楽しめるイベントであることがわかりました。化石の型どり体験でつくった作品はとても大事そうに持ち帰っていました。
もちろん、地質という少しマニアックで大衆受けはしないと思われるイベントかもしれません。
ただ、そこを十分に理解した上でも、やはりこのイベントに欠落しているのは、『集客』という概念だったように感じます。
イベントの趣旨もあるとは思いますが、せっかく子どもも楽しめるイベントなのだから、もう少しPR方法などを工夫して、少しでも多くの人に足を運んでもらい、興味を持ってもらう。そんな絶好の機会だと思ってしまいました。
地質が好きだったり、興味のある人だけで小規模に楽しむのもありだとは思いますが、キッチンカーやコーヒーショップを呼ぶなどして、イベントの幅を広げていくとまた違った楽しみが生まれてくるのはないでしょうか。
マニアックな業界だからこそ、まだまだやり方一つで大きく変われるチャンスも多いように感じます。
これから、熊本県地質調査業協会としてもこのようなイベントを企画し、より多くの人たちに地質調査という仕事の役割や重要性、そして魅力ある仕事としての情報を発信していきたいと思いました。
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