『ボウリング』『ボーリング』正しい使い分けは?
これは結構あるあるな話なんですが、私の会社の創業者が何度も話していた思い出話でもありました。
まだまだ地質調査専門の会社を起こしたばかりの頃、設計事務所や建設会社を訪問し、『ボーリングを・・・』って話をすると、決まって女性の事務員さんが
『え?ボーリング?あの球を転がすやつですか?』て言われていたというやつです。
まあ、私自身何度も聞きすぎてあんまり気にしていませんでしたが、確かに同じ響きで一般の方からすると分かりにくいだろうなって思います。
さらに活字として表記するときにどちらで書くのが正しいのかは、意外と考えれば考えるほど迷ってしまいそうな問題ですよね。
地質調査の基本は、ボーリングによる調査であることは事実なので、この問題に触れないわけにもいかないので、少し簡潔にではありますがご紹介します。
◎ボーリング【Boring】
まずはカタカナ表記で『ボーリング』と伸ばし棒を使って表記するのが、地質調査で行われる穴を掘ることを指すボーリングです。英語表記では『Boring』となります。
基本的には『穴をあけること』という意味を持ち、英語でいうと同じような意味を持つ言葉に『Drill(ing)』というものもあります。
ただ、地質調査の場合は、ただ単に穴を開けるのではなく、地質の状況を把握するために掘削し、最終的に地質・土質の試料を採取することを目的とします。
その場合は、『ボーリング』と表記します。
また関連として、この英語表記の『Boring』ですが、つまらない、退屈などといった意味の言葉でもあります。使い方には気をつけましょう!
◎ボウリング【Bowling】
こちらは皆さんご存じかと思いますので、敢えて説明はしませんが室内競技の『ボウリング』は、伸ばし棒ではなく『ウ』を使います。
英語表記も【Bowling】で、地質調査の方のボーリングとは異なります。なので、『ボウリング場に行こう!』などは、こちらの表記になりますね。
ただ、覚えておきたいのは、ボールを転がして行う競技ですが、あくまで『ボール(ball)』が変化したものではありません。『Bowling』です。
基本的には以上のように使い分けることが一般的となっています。
しかし、たまに今でも歌の歌詞の表記やネットの記事などにおいて、今回ご紹介した表記とは違う表記をしてある場合がありますが、イラストや写真、または前後の文脈で間違いなくどちらかの意味かは分かるので問題ない場合の方が多いと思います。
ただもし、友達からLINEが来て、『明日ボーリング行かない?』と言われたとしても、ほぼ99.999%間違いなく、ボールを転がす『ボウリング』で間違いないです!これは自信持っても大丈夫だと思います!
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※さあ、家族、友達を誘って出かけよう!